複雑化するプロジェクトを成功に導くプロジェクトマネジメントプラットフォーム

歌田 悠紀
2023.07.20

近年、DX・ITプロジェクトが増加する一方で、プロジェクトマネジメント人材の不足やプロジェクトの目標を達成できないといった課題を抱えるプロジェクトが増加しています。この記事では、TISのプロジェクトマネジメントプラットフォームが如何にしてそれらの課題を解決するのかを紹介します。

近年のプロジェクトの傾向

近年企業のIT組織には、基幹システムの刷新を行いつつ、業務のデジタル化、ビジネス変革に向けたデジタル化にも対応することが求められるようになりました。
テクノロジーの進化、グローバル市場の拡大、競合他社との差別化、そして顧客ニーズの多様化などの要因によりプロジェクトは、過去に比べてはるかに多様で複雑になっています。
プロジェクトの複雑性が増すにつれ、プロジェクトマネジメントでは多くの側面を考慮する必要が出てきますが、プロジェクトマネジメントの専門家は不足傾向にあります。
プロジェクトマネジメント力の不足により、進捗遅延、コスト超過、品質の低下などの問題が引き起こされることが多く、企業の競争力が低下する原因となります。

プロジェクトの課題

業務の見直しを伴う業務のデジタル化や、多様化するエンドユーザーのニーズを捉え競合他社に先駆けて迅速にリリースすることが必要なビジネスのデジタル化では、これまで以上に経営層やユーザー部門との積極的な関わりが必要になっています。
また、パブリック・クラウドやAI等のテクノロジーの活用、スクラムに代表されるアジャイル開発の導入に伴い、従来とは異なるスキル・知識を持つ新規ベンダーをマネジメントするケースも増え、ステークホルダーマネジメントの難易度が上がっています。

企画フェーズやプロジェクトの立上げフェーズでのステークホルダーの巻き込みが不十分だったため、プロジェクトの中盤や終盤でスコープ・役割・プロジェクトゴールに対する認識違いが顕在化し、再計画に伴うプロジェクトの中断、コスト・納期の大幅な超過、品質不芳につながるケースも増えています。
また、プロジェクト開始時に重厚な計画を立案し、厳守するウォーターフォール型のプロセスだけでは変化の激しいビジネス環境に俊敏に柔軟に対応することが困難な局面も多く、スクラムに代表されるアジャイル型のプロセスが採用されることも増えています。
しかし、企業内でアジャイル開発におけるプロジェクトマネジメントの考え方が確立していないため、ステークホルダーからは状況が見えない、現場からはアジャイルにはそぐわないプロジェクトマネジメントを強いられるといった相互の期待値の乖離も発生しています。

さらに将来的にはオペレーション型組織からプロジェクト型の組織への変化が加速し、プロジェクトが増加することが予想されます。
プロジェクトマネジメント経験の浅い方がプロジェクトマネージャーやPMOにアサインされる機会もこれまで以上に増えることが考えられます。

このような状況の中で、企画フェーズからエンハンスメントのフェーズまでステークホルダーと合意形成を図りながら適切なプロジェクトマネジメントを行えるための仕組み作り、またプロジェクトマネジメントのスキル・知識を持つ人材の育成の必要性が非常に高まっています。

TISのプロジェクトマネジメントプラットフォームのご紹介

TISでは、プロジェクトのライフサイクル全体をカバーするプロジェクトマネジメントプラットフォームのサービスを展開しています。
プロジェクトマネジメントプラットフォームは「プロジェクトマネジメントコンサルティング」、「プロジェクトマネジメントサービス」の2つの機能を備えています。

プロジェクトマネジメントコンサルティング

ウォーターフォール/アジャイルのプロジェクトの企画、計画から推進・実行まで、プロジェクトマネジメント/アジャイル開発支援の経験豊富なメンバが、プログラムマネージャー/プロジェクトマネージャー/PMO/スクラムマスター/アジャイルコーチとして直接、お客様のプロジェクトに参画し、お客様、および開発ベンダーを指揮統括し、プロジェクト成功への導きます。

プロジェクトマネジメントサービス

プロジェクトマネジメントの知見・ノウハウを集約・集積したプラットフォーム、有知識者によるサポート、組織支援、教育、アセスメントをサービス提供型で支援します。
プロジェクトマネジメントの標準化・定着化・情報の自動集計・見える化など、マネジメントを効率化・高度化するRoboPMO®をはじめ、プロジェクト状況の第三者評価、プロジェクトマネジメント人材育成、組織のアジャイルトランスフォーメーションの支援など、幅広いメニューを揃えています。
また、プロジェクトマネジメントの有識者による回数制でのアドバイザリーサポートも提供しており、必要なタイミングで必要なサポートを提供することも可能です。

多様化、複雑化するプロジェクトを成功させるためには、適切なプロジェクトマネジメントが不可欠です。

TISのプロジェクトマネジメントプラットフォームを活用することで、その実現が可能となります。


プロジェクトマネジメントプラットフォーム 

https://www.tis.jp/service_solution/pm_platform/

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この記事の執筆者
歌田 悠紀
YUKI UTADA
プロフィールを見る

2001年
TIS入社
2001年
金融系システムの運用、開発を担当(SE)
2005年
金融系基幹システムを中心に大規模プロジェクトのPMOを担当
2014年
現組織にて、プロジェクトマネジメント標準化推進、PMOサービス企画、DX案件支援、アジャイルトレーニング開発・講師

専門

アジャイル開発コンサルティング(ScrumAlliance認定CSP/CSPO、SAFe Program Consultant)
大規模プロジェクトマネジメント